円安時はビットコインの価格が上がる?ドル高・ステーブルコイン需要とビットコイン相場の関係

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2022年から続く円安で、日本円の価値が世界的に見て下がっています。

円安が続くと円建てのビットコイン価格はどうなっていくのでしょうか?

しゃもちゃん

・円安とビットコイン価格に関係はあるの?
・ドル高・ドル安はどういう意味?
・価格の相関関係は必ず起きるもの?

釜飯

円安が進むと僕たち消費者の立場で見ると、「価格」が以前より高くなっているのを目にしますね。
ビットコインの価格は円安でどうなるのか詳しくみていきましょう!

ビットコインは、2008年にサトシナカモトにより論文が公開され、2009年1月に誕生しました。

近年では、ビットコインの価格変動が通貨や金融市場に与える影響が指摘されるようになり、その価格変動要因について様々な議論がされています。

この記事では、円安がどのようにビットコインの価格変動に影響を与えるのかを掘り下げていきます。

目次

円安とビットコインの関係性

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円安とビットコインの関係性には、直接的な因果関係はありませんが、一定の相関性が存在します。

具体的なポイントを以下にまとめます。

円安によるビットコインへの資金流入

円安が進むと、投資家はリスクを減らすためにビットコインなどの暗号資産への資金を振り向ける可能性があります。

ビットコインは一般的にリスク資産と位置づけられているため、円安が進む時は一時的にビットコインへの需要が高まることがあります。

デジタルゴールドとしてのビットコイン

ビットコインは、その希少性、分割可能性、そして政治的・経済的な不安に対する安全な逃避先としての機能から、「デジタルゴールド」とも呼ばれています。

発行上限が限定されており(2100万枚の上限)、中央銀行や政府の介入なしに価値を保つことができる点で、ゴールドと性質が似ています。

ビットコインは金と違い、物理的な保管が不要です。

全世界で気軽に一時的避難先の資産としての役割も担っています。

ビットコインのこれらの特性は、特に円安時などの法定通貨の価値自体が低下することが予想される場合、資産価値の保存手段として選択されます。

必ずしも資金流入があるわけではない

円安だからと言って必ずしもビットコインへの資金が集まるわけではありません。

投資家の判断は、割安感やマクロ動向など、暗号資産ごとの複数の要因に基づく場合があります。

他の暗号資産との関係も重要

ビットコインと日本円の関係だけでなく、ビットコインと他の暗号資産との関係も重要視しなければいけません。

特にビットコインとイーサリアムの相関性が高いとされ、両者を選択する投資家が多いと言われています。

円安とビットコインの関係性は複雑であり、単純に円安だから買っておこう!という間隔だと失敗する可能性が高いです。

しかし、円安が暗号資産市場に与える影響を理解するためには、上記のポイントを考慮することが重要です。

ドル高とビットコインの逆相関

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ビットコインとドルは逆相関の関係にあります。

具体的には、ドルが高まるとビットコインの価格が下がり、逆にドルが安くなるとビットコインの価格が上昇する傾向があります。

この逆相関関係は、ビットコインを米ドルに交換する需要の変動によるものです。

ドル高・ドル安とは?

ドル高やドル安とは、米ドルの価値が世界中の通貨と比べてどのように変動しているかを示します。

ドル指数(DXY)など、複数の通貨に対する米ドルの相対的な強さを測定する指標を通じても観察されます。

ドル指数は、米ドルと主要な6つの通貨(ユーロ、日本円、イギリスポンド、カナダドル、スウェーデンクローナ、スイスフラン)の交換レートを基に算出され、米ドルの広範な強さを反映します。

ドル高

米国の金融政策、経済状況、あるいは他国と比べての相対的な金利差などにより、世界の多くの通貨に対して米ドルが強くなる現象を指します。

これは、投資家が高いリターンを求めてドルに資金を移動させることにより起こり得ます

ドル安

米ドルの価値が世界の他の通貨と比べて低下することを意味し、米国内の金利が他国と比べて低くなる、経済成長が鈍化する、政治的不安があるなどの要因によって引き起こされます。

ドル安は、ドル建て資産への投資コストが下がり、それが外国の投資家にとって魅力的になることで、米ドル以外の通貨に対してその価値が下がる現象です​

ドル高・ドル安は世界の通貨に対して、高くなった・安くなったといった考え方ということです。

これらを踏まえてビットコインとの価格について見ていきましょう!

ドル高によるビットコイン安

ドルが買われることにより、ビットコインが売られることがあります。

米国の金利上昇や金融政策の影響でドルが強くなり、投資家がドルに資金を移動させるためです。

特に、FRBの利上げにより米国債の利回りが上昇すると、ドルの魅力が高まります。

そのため、ドル高の時にはビットコインの価格が下がる可能性があります。

経済や政治の不確実性が高まると、ビットコインを米ドルに換金することによってビットコインの価格が下落する1つの要因です。

ですが、市場の状況によってはこの相関関係が必ずしも一貫しているわけではないので、円安という部分だけでなく他の経済指標や市場のニュースも考慮しましょう。

ドル安によるビットコイン高

逆に、ドルが売られることにより、ビットコインの価格が上昇する傾向があります。

米ドルの価値が下がることで、ドルに比べてビットコインの相対的な価値が高まるためです。

米ドルが他の主要通貨に比べて価値を失う際には、「米ドル→ビットコイン」という資金の流れが生じやすくなります

投資家心理としては、「今は米ドルを持っているよりも、ビットコインを持っていた方が儲かる」と考えビットコインの需要が高まり、市場価格が上昇することが考えられます。

とは言え、ドル高と同様に確実にドル安時に米ドル<ビットコインという流れが起こるわけではないため投資判断はしっかりと行う必要があります。

相関関係の変動

ドル高とビットコインの逆相関は、一般的に言われていますが、常に完全に一致するわけではありません。

市場の状況や投資家の行動など、さまざまな要因が関与するため、相関関係が弱まったり逆転したりすることもあります。

ドル高とビットコインの関係性は参考程度にし、他の要素との相互作用を考慮した投資判断を行うことが重要です。

ビットコインの価格変動は、複雑な要因によって引き起こされるため、短期的な相関関係に囚われず、長期的なトレンドや市場の流れを注視することが重要です。

ステーブルコインとビットコイン価格の関係

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ステーブルコインについて、かんたんに知っておきましょう!

ステーブルコインとは?

ステーブルコインは殆どの海外取引所で使え、1USD=1USDTのように米ドルと連動を目指して設計されています。

ステーブルコインと呼ばれる物には4種類あります。

  • 無担保型
  • 法定通貨担保型
  • 仮想通貨担保型
  • コモディティ担保型

Tether社が発行しているUSDTは法定通貨担保型です。

この「法定通貨担保型」というのは、法定通貨を担保する事で同額のステーブルコインを発行するという種類になります。

担保されている法定通貨=発行しているステーブルコイン枚数

価格が法定通貨の米ドルと殆ど変わらず安定しているため、とても扱いやすい通貨となってます。

USDT
  • 米ドルに連動
  • 法定通貨担保型
  • Tether Limited社
USDC
  • 米ドルに連動
  • 法定通貨担保型
  • 大手会計事務所の監査を常時公開しているので透明性が高い
  • CENTRE(Circle社とCoinbase社の共同運営)
BUSD
  • 米ドルに連動
  • 法定通貨担保型
  • 仮想通貨取引所バイナンス(Binance)
JPYC
  • 日本円に連動
  • JPYC株式会社
    ※2022月7月現在、海外取引所では使えません。
    ※公式サイトにもありますが、JPYCは仮想通貨ではなく前払式支払手段という部類になります。

ステーブルコインの使い方は?

将来的な値上がりを期待する通貨ではなく、USDT→ビットコインのような取引が主になってきます。

手持ちのビットコインが下落するかもしれないと予想した場合、一旦USDTに交換して下落局面を乗り切るという使い方もありです。

ステーブルコインは仮想通貨の1種で、1単位が1米ドルとして設定されていると覚えておきましょー!

ステーブルコインとビットコインの関係は?

ステーブルコインとビットコインは、いくつかの関係性があります。

投資家によって考え方は様々なため、一概には言えませんが以下のようなケースが想定されます。

ビットコインの下落

価格が下落すると予測される場合、ステーブルコインからビットコインへの乗り換えが見られます。

これは投資家の判断で低価格でビットコインが購入できるチャンス!と考え将来の価格回復を見込んだ投資戦略もあります。

ビットコイン価格の上昇

一部の投資家は価格上昇を予測すると、リスクを避けるためや利益を確定する目的でステーブルコインへの乗り換えを選ぶことがあります。

「一時的に価格の天井かもしれない」と判断した投資家はリスク回避でステーブルコインに乗り換えることがあります。

鯨と呼ばれる大口投資家が利益を確定すると、市場供給への供給が増えることになり価格が下落する可能性があります。

ビットコインからステーブルコインへ乗り換えるプロセスは投資家によって様々であり、どれくらいの目線(短期・長期など)でビットコインを保有するかによって判断は変わってきます。

ステーブルコインの使い方は基本的に法定通貨と同じような立ち位置で使われていることを抑えておくといいでしょう!

ビットコインの需要と供給のバランスによる価格変動

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ビットコインの価格は、需要と供給のバランスによって変動します。

需要が供給を上回れば価格は上昇し、需要が供給を下回れば価格は下落します。

ビットコインの需要と供給には色々な要因が複雑に絡み合っていて、その変化は価格に対して大きインパクトを起こすことがあります。

ここからは、ビットコインの価格変動の要因を見てみましょう。

ニュースとイベント

ビットコインの価格は、関連するニュースやイベントによって敏感に影響を受けることがあります。

例えば、ビットコインを採用する企業や国の動向に注目が集まった場合、需要が急増し価格が上昇することがあります。

逆に、取引所のハッキングや規制強化などの悪いニュースが流れると、需要が減少し価格が下落することがあります。

ビットコイン開発者コミュニティの動向

ビットコインはオープンソースのプロジェクトであり、開発者コミュニティの動向も価格に影響を与えることがあります。

ビットコインの開発者たちは、プロトコルの改善や新機能の導入などを行っており、その動向はビットコインの将来の可能性に関わるため、市場参加者にとって重要な要素となります。

このような開発者の動向やコミュニティの熟成度などは、他の仮想通貨でも共通することなので抑えておきましょう!

国家の法定通貨危機や規制

ビットコインは法定通貨に代わる通貨としての役割も果たす一面もあり、法定通貨危機や規制強化なども価格に影響を与えることがあります。

法定通貨の価値が低下する場合、ビットコインへの需要が増えることがあります。

その他の要因

ビットコインの価格変動には他にもさまざまな要因があります。

市場の取引量や流動性、マーケットの心理的な側面(投資家の感情や期待)、大口取引の存在なども価格変動に影響を与える要素となります。

市場参加者は常に最新のニュースや情報に敏感になり、価格変動に対するリスク管理を適切に行うことが重要です。

また、ポジティブなニュースが報道されてたとしても市場が既に織り込んでいる可能性もあるため情報の鮮度も重要です!

ビットコイン価格の最高値更新

円建て・ドル建てのビットコイン価格が過去最高値を更新しました。

日付円建て米ドル建て
2024年3月13日約1090万円73,000ドル
※ビットコインの史上最高値

2024年になぜ最高値を更新したのかを一緒に考えてみましょう。

ビットコイン現物ETFの承認

2024年1月10日にビットコイン現物ETFの承認により、ビットコインへの投資がよりかんたんになりました。

ビットコインETFの承認は、ビットコイン市場にとってポジティブな印象を与えました。

主に、今まで参入できなかった機関投資家が参加できるようになり、ビットコイン市場の流動性を更に上がることが考えられます。

また、一般投資家に対しては、証券口座を通じてビットコインに投資が出来るというのは大きなメリットになります。

  • ビットコインの買い方を知らなかった
  • 秘密鍵を自分で管理する必要がなくなった
  • 仮想通貨取引所を利用しなくて良い

ETFによってビットコイン投資がより簡単かつ安全になりました。

このようなポジティブな面が多かったため、報道される度にビットコインの認知度と投資対象として魅力が拡大し、結果としてビットコインへの需要が増加し、価格を押し上げました。

為替レートの円安推移

ビットコインの日本円価格は基本的に米ドルでの価格を為替レートで計算します。

仮想通貨の市場では、米ドル建てで表示されることが多いため、日本円にするときはその時点でのUSD/JPYの為替レートを使用して計算されます。

その結果、円安になればなるほど円建てのビットコイン価格が上昇していきます。

これらの要因が重なり、円ベースのビットコイン価格は2024年3月に過去最高値を更新し、2024年4月7日現在は1,000万円台を推移しています。

今後も円建てのビットコイン価格が上昇する可能性も充分にあります。

ビットコインへETFなどを通じ更なる資金流入が考えられる上、USD/JPYの為替レートの影響を受けるからです。

ビットコインの価格だけでなく、USD/JPYの為替レートもチェックしておくといいですよ。

もし円安がさらに進行すると予測するなら、ビットコインへの投資は為替リスクのヘッジ手段として機能することが多いためです。

投資する際には適切なリスク管理を行いながら検討しましょう!

よくある質問

Q&A

ここからは円安とビットコインの価格についてよくある質問をまとめてみました。

円安とビットコインの関係性はどうなっていますか?

円安が進むと、日本の投資家がリスクを抑えるためビットコインなどの暗号資産に資金を振り向ける傾向にあります。

一方で、必ずしも円安とビットコインの価格上昇が直結するわけではありません。

投資家の判断は複数の要因に基づいて行われるため、単純な因果関係を示すことは難しいという側面もあります。

ビットコインとドルの関係はどのようになっていますか?

ビットコインとドルは概ね逆相関の関係にあります。

金利上昇や金融政策で米ドルが強くなると、投資家はビットコインを保有しておくよりも利回りが高い米ドルへ資金を移動させるためです。

ただし、常に完全に一致するわけではなく、市場の状況によって関係性が変化する可能性もあります。

円ベースのビットコイン価格が最高値を更新した要因は何ですか?

円ベースのビットコイン価格が過去最高値を更新した主な要因は、ビットコイン現物ETFの承認による投資需要の増加と、円安ドル高の為替動向です。

ビットコイン現物ETFの承認によってビットコインへの投資が容易になり、需要が高まったことが価格上昇の背景にあります。

円安が進行し続けると、仮に米ドル建てのビットコイン価格に変化がなくても円建てのみ史上最高値を更新し続ける可能性があります。

まとめ

ビットコインの価格変動には、為替レートの動向、ステーブルコインの需要、ビットコイン自体の需給バランスなど、さまざまな要因が影響しています。

これらの要因は複雑に絡み合っており、簡単には価格変動を予測できません。

仮想通貨への投資は、一部のニュースだけではなく広い範囲で常に最新の情報を収集しましょう!

円建て・ドル建てのビットコイン価格が過去最高値を更新したことは、世の中のビットコインに対する関心の高まりを示しています。

2024年はビットコインにとっても仮想通貨全体にとっても変化の年になるので、しっかりと情報を集めていきましょう。

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